大人のマンション購入計画 -6ページ目

日経トレンディ10月号

ご覧いただき、ありがとうございます。


現在発売中の日経トレンディ10月号で、

「家作りの正解」

という特集が組まれています。

マンションだけでなく戸建てやリフォームについても

取り上げていますが、マンションについては

・将来、高い資産価値をキープできる駅は?(首都圏、京阪神)
・マンション選びの基準としたいスペックとは?

という2つのトピックスが主だったところです。

前者は、カバーされている首都圏や京阪神エリアにお住まいの方で

マンションを探す地域を特に限定されていない方には

参考になるかもしれません。

2つ目のスペックに関する記事は、

これからマンション選びをする方に、役立つのでは、と思います。

各スペックについて、購入を検討されているマンションが

満足できる水準にあるのかどうか、目安になるでしょうから。

掲載されているスペックすべてにおいて、

高い基準を満たしていることに越したことはないのですが、

ハイスペックになると、お値段もハイスペックになってしまいます。

ですから、

「この項目は外せない」「この項目はまぁ、目をつぶってもいいかな」

というメリハリをつけて判断しなければなりません。

注目すべきスペックの中でも、さらにどの項目に注目すべきか、

優先順位の付け方も紹介されています。

ひとつひとつを見ていきますと、

「この項目よりもこっちの項目の方が大事なんじゃないの!?」

と思わずツッコミを入れたくなるところもありますが、

価値感は人それぞれ。

掲載されている表を参考にしながら、

何を重視してマンションを選ぶのか、

ご自身なりの判断基準を作ってみてはいかがでしょう?


この表の中では最上位に「戸境壁」がきています。

今ではもう、戸境壁にGL工法(遮音性の点でかなり劣る仕様です)なんて

使われなくなったのでは?と思っていましたが、

まだあるんですね。

20物件ほどをピックアップして、

先に示されたスペックを中心に見比べた一覧表が掲載されていますが、

1件だけありました…。

私なら、よほどのことがない限り、

この事実が判明した時点で、

購入候補リストから除外します。




図面は情報の宝庫~図面を解読しよう3:逆バリ工法

ご覧いただき、ありがとうございます。


今回は、逆バリ工法について。

最近のマンションではスタンダードになりつつありますが、

それでもまだマンション開発について

さほどノウハウが蓄積されていないと思われる

ディベロッパーのマンションでは

たまに採用していないマンションを見かけます。

逆バリ工法とは、

コンクリートスラブの上に梁を設ける

工法のことです。

ちなみにコンクリートスラブとは、

上下階の住戸を区切る水平なコンクリート

とも表現できるでしょうか。

要は「床」です。

逆バリ工法でない場合、コンクリートスラブの下、

つまり住戸内から見ると室内の天井から

大きな梁が出っ張ってしまい、

圧迫感を与えます。

また、背の高い家具を配置する際にも

梁が邪魔になって支障を来すことも考えられます。

逆バリ工法に加えて、

室内に柱が出てこないアウトフレーム工法が採用されていると

メリットはさらに大きくなります。

バルコニー側の開口部が柱や梁に遮られることがないので、

床から天井にまで届くサッシを設けることができるなど

開放感に溢れる室内空間となるのです。

もちろん、室内には柱や梁が出てこないのでスッキリ。

室内の「広さ感」は、

平面的な大きさだけでなく天井高や凹凸の有無なども

影響してきます。

この点でも逆バリ工法+アウトフレーム工法が

採用されているマンションでは、

通常工法のマンションに比べて

良質な居住空間となります。




いよいよ明日25日から。ハンズメッセ

毎年、夏の終わりのこの時期を楽しみにしています。

今年もいよいよ明日25日からです。ハンズメッセ。

普段はちょっと高めのインテリア用品など

見てるだけで楽しいハンズのいろんなアイテムがバーゲンプライスに。

もちろん、バーゲン用の商品であることは重々承知しています。

でも、掘り出し物があるんです。

行ってみると。

しかも人気の商品は土日に行くと、もう品切れというケースがほとんど。

初日勝負です!!

お近くの方でお時間のある方は、のぞいてみてはいかがでしょうか?



絶滅したと思った、のですが。

更新が滞っているにもかかわらず、

毎日多数の方に訪問頂いています。

ありがとうございます。


週末、自宅に投函されていたマンションのチラシを見て唖然としました。

以前の記事にも書いたことがありますが、

絶滅したと思っていた

「アンケートハガキ付チラシ」

が、まだ生きながらえていたのです。

2,3年前にはまだよく見かけていましたが、

個人情報保護法の施行もあり

さすがに無くなったと思っていたので、

びっくりしました。

個人情報を保護するために、

住所や氏名の部分にはチラシの一部を切り取って

ハガキの該当部分に糊付けし、

それを投函してもらうという

消費者の側からすると非常に手間のかかる仕組みになっています。

「そんな面倒なことをしても

マンションの購入を検討している人が

情報を手に入れたくなるくらい魅力的な物件なの?」

と思いHPをチェックしましたが、

私には惹かれるところがありませんでした。

消費者の視点からだけでなく、

ディベロッパーの視点から考えてみても疑問があります。

ハガキの有無によって当然チラシの制作コストは変わってきます。

これだけインターネットが普及している中で、

ハガキ添付によるコスト増分を吸収できるだけのメリットを

ディベロッパーにもたらすことができるのか、甚だ疑問です。


もし、消費者サイドの視点を欠き、

事業者として費用対効果の見極めが甘くなっているのであれば、

多かれ少なかれ影響はマンションの質にも及ぶのではないでしょうか。





地震と広告

ご覧いただき、ありがとうございます。


7月23日に東京で震度5強を観測した地震以来、

気のせいでしょうか、

超高層型のいわゆるタワーマンションの広告が

あまり見かけなくなったような気がします。

まぁ、ちょうど時期的にお盆直前ということで、

マンション広告の出稿は

見送られる時期。

皆さんお盆休みには、

海外や帰省など、今現在住んでいるところを

離れることが多いので、

マンションディベロッパーも

そのあたりの動向を把握した上でのことです。


閑話休題。

今回の首都圏で発生した地震は、

ある意味、

もう「ロスタイム」に入ったといわれている

大規模地震に向けての

シュミレーションになったと思います。

「東京で大きな地震が発生すると、こんなにも脆いんだ」

と、マヒした交通機関を見て

実感したことでしょうし、

感じるだけでなく、

昭文社の「震災時帰宅支援マップ(首都圏版)」を購入されるなど

なんらかの対策をとられた方も多いと思います。

マンション購入を検討されている方には、

やはり「免震」に注目されたほうがいいと思います。

ここまで立て続けに地震が発生すると、

ディベロッパーとしても今後、「免震」が売りの物件を

出さざるを得ないでしょうし。




図面は情報の宝庫~図面を解読しよう2

ご覧いただき、ありがとうございます。


図面をじっくり読むことが、

マンションの購入を検討するにあたって

なぜ重要であるかについては、

前回お話ししました。

今回から何回にわたる連載になるのかはわかりませんが、

思いつくままに図面を読解するうえでのポイントを

お話ししていきます。


住まいの購入を検討されている方が目にする図面というのは、

一般的に平面図になります。

家族構成やライフスタイルにあった間取りであるか、

また生活動線はどのようになっているのか、

などいろいろなことを平面図から読み取れますが、

まず注目していただきたいのは、

平面よりも高さのことです。

住まいは、当然ながら、3次元という空間です。

平面図にはたくさんの情報が盛り込まれていますが、

平面図に注意が向きすぎると、

自分が住むところが空間であるという

至極当たり前のことが忘れがちになります。

また、「広がり」という感覚には、

平面的な大きさだけでなく、天井の高さも影響を及ぼします。

つまり、平面図上ではある程度の面積が確保されている部屋でも、

もしその天井高が低ければ、広さを感じることができなくなるわけです。


では、具体的にどれくらいの天井高が確保されていればいいのか。

リビングなど家族の団らんの場となる空間では、

少なくとも2,500mmは欲しいところです。

これよりも小さい数値が天井高として記されている物件は、

かなりのマイナスと考えてもいいかもしれません。


ディベロッパー側としては、限られた面積と容積率の中で

いかに収益率を上げるかということを考えて、

住戸数を増やすために天井高を低くするのかもしれません。

このあたりのご説明はこちらこちら の過去記事にありますので、

よろしければご参照ください。


図面は情報の宝庫~図面を読み込むチカラを身につけましょう

ご覧いただきありがとうございます。


マンション購入を検討されている方で、

物件の図面をじっくりご覧になったことがある方は、

どれくらいいらっしゃるでしょうか。

華やかなCGを駆使して制作されたパンフレットに比べると、

図面集というのは無機質で素っ気ない印象があります。

パンフレットでは、マンションの「売り」であるところをわかりやすく、

ときには少々誇張的に表現されているのに対して、

図面集には写真もなく、黒と赤系などの2色のみで構成された

少々読む気が失せる体裁になっていることがほとんどです。

情報も、線と記号と数字がほとんどですし。

しかし、この線と記号と数字が重要なのです。

マンションの売り主が、

どのような仕様であればお客様に売れるだろうかと

練りに練ったアイデアは図面に表現され、

ゼネコンなどがこれを現実化します。

そして、買い手側はこの図面に基づいて建築された

マンションを購入するわけです。

つまり、ひとつのマンションが企画・計画されてから

完成するまでの一連の流れに関係する

売り手サイド、買い手サイド、そして建築サイドという

ステークホルダーすべてをつなぐものが図面、ということになります。

ですから、図面上に表現された記号や数字などが、

大きな意味を持つことになるわけです。

問題は、図面の意味を読み解くチカラが、

先のステークホルダーにおいて買い手の人たちが

最も弱いということ。

それをいいことに、

良心的でないディベロッパーが、

買い手の目がいきやすいパンフレットなどには美辞麗句を並べ、

図面では手を抜く、

ということをするわけです。

図面をしっかり読むことがいかに重要か、おわかりいただけたでしょうか。

次回以降、図面を読むポイントについてお話ししていく予定です。

マンション情報誌、無料化の流れ

ご覧いただき、ありがとうございます。

今朝(7/8)の朝日新聞に掲載されていましたが

首都圏では、マンション情報誌が無料化 されるようです。

首都圏以外では、現状通り有料のまま。

そもそも、マンション情報誌というのは、

その「名」と「実」が乖離しているのではないでしょうか。

「情報誌」というよりも「広告誌」というほうが、

実際の内容に合致していると思います。

編集者による取材記事などもあるにはありますが、

基本的には「広告主へのヨイショ」です。

つまり、記事も広告です。

そもそもマンション情報誌、あらため、マンション広告誌にとって

売上の柱は、掲載される広告掲載料。

であれば、客観的視点に立って、

物件を論評するというのは、なかなか難しいことになります。

マンション広告誌が無料化されると言うことは、

出版サイドとしては生き残るために必要な売上を

ますます広告主への依存していくようになるということ。

「ただより高いものはない」とはよく言いますが、

この格言が当てはまるようなことには、ならなければいいのですが。







勝手に変わってしまったトップページデザイン。

まだ再開していないだろうなぁ~、と思いつつ、

このブログを開いてみると、画面が表示されるではありませんか。

現在、3日の17時35分。

予定より早くメンテナンスが終わったのね、と思って少し驚いていると、

さらに驚くべきことに、トップページのデザインが変わっている!

自分が選択した写真と違うものが!

今回の長時間にわたる利用停止の間に

デザインが変わるとまでは聞いていなかったのですが…。




マンションの需要と供給バランスと、質の向上。

ご覧いただき、ありがとうございます。


首都圏では、実質的にマンション価格が上昇している ようです。

少し前に鋼材の生産が追いつかず、

とある自動車メーカーが生産ペースを落としたことが

報じられました。

原材料の高騰は、マンション業界にもじわりじわりと

及んできているようです。

こうなると、

「売り手市場」

になるように見えますが、

市場の動向ばかりに気を取られ、

「今、買わなければ!」

と焦ってしまうと、

いい結果にはなかなか結びつきません。

これから常に「売り手市場」であり続ける、

ということはあり得ませんから。

とはいえ、人それぞれに「買うタイミング」があるのも事実。

そのあたりの見極めは難しいですね。


これまでのマンション需給の変遷を振り返ってみますと、

やはり「買い手市場」の時に

全体的なスペックが向上していたように思えます。

考えてみれば、しごく当然の成り行きなのですが。